2010年>>
問題29 不動産の価格の特徴
賃料を求める場合の次のイからホまでの記述のうち、正しいものはいくつあるか。
イ | 利回り法における継続賃料利回りは、現行賃料を定めた時点における基礎価格に対する純賃料の割合を標準とし、契約締結時及びその後の各賃料改定時の利回り、基礎価格の変動の程度、近隣地域若しくは同一需給圏内の類似地域等における対象不動産と類似の不動産の賃貸借等の事例又は同一需給圏内の代替競争不動産の賃貸借等の事例における利回りを総合的に比較考量して求める。 |
ロ | 収益分析法は、一般の企業経営に基づく総収益を分析して対象不動産が一定期間に生み出すであろうと期待される減価償却後の純収益を求め、これに必要諸経費等を加算して対象不動産の試算賃料を求める手法である。 |
ハ | 積算法における期待利回りは、賃貸借等に供する不動産を取得するために要した資本に相当する額に対して期待される純収益のその資本相当額に対する割合をいい、利回り法における継続賃料利回りに準じて求めるものとする。 |
ニ | 差額配分法において、対象不動産の経済価値に即応した適正な実質賃料又は支払賃料と実際実質賃料又は実際支払賃料との間に発生している差額の配分に当たっては、衡平の観点から貸主と借主の間で折半にて配分する方法によらなければならない。 |
ホ | 継続賃料を求める鑑定評価の手法としては、差額配分法、利回り法、スライド法、賃貸事例比較法等があるが、現実の賃貸市場において成立した賃料水準を直接反映している賃貸事例比較法の信頼性が最も高いことから、鑑定評価額の決定に当たっては、比準賃料を標準とすべきこととされている。 |
<選択肢>
(1) | 1つ |
(2) | 2つ |
(3) | 3つ |
(4) | 4つ |
(5) | すべて正しい |