2009年>>
問題28 不動産の価格の特徴
区分地上権に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
(1) | 区分地上権の鑑定評価額は、設定事例等に基づく比準価格、土地残余法に準じて求めた収益価格及び区分地上権の立体利用率により求めた価格を関連づけて得た価格を標準とし、区分地上権の設定事例等に基づく区分地上権割合により求めた価格を比較考量して決定するものとする。 |
(2) | 区分地上権とは、工作物を所有するため、地下又は空間に上下の範囲を定めて設定された地上権をいうものであり、地下鉄の駅の地上出入口のように地表面に連接するものは設定の対象とならない。 |
(3) | 区分地上権の価格は、一般に区分地上権設定地の経済価値を基礎として、権利の設定範囲における権利利益の内容により定まり、区分地上権設定地全体の経済価値のうち、平面的・立体的空間の分割による当該権利の設定部分の経済価値及び設定部分の効用を保持するため他の空間部分の利用を制限することに相応する経済価値を貨幣額で表示したものである。 |
(4) | 区分地上権設定地の経済価値は、当該設定地の最有効使用に係る階層等に基づいて生ずる上下空間の効用の集積である。したがって、区分地上権の経済価値は、その設定地全体の効用との関数関係に着目して、その設定地全体の経済価値に占める割合として把握される。 |
(5) | 自己の所有する土地であっても、工作物を所有することを目的として、地下又は空間に上下の範囲を定めて、区分地上権を設定することができる。 |